● 歌イビトの記。

 
 
無伴奏・独唱の【歌イビト語ル】こと、タッシー田代が記す、徒然。

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# 追悼 レオン・ラッセル

 

 





いつかはこの日が来るだろうと思っていたが・・・

遂に・・・という想いでいっぱいだ。


ロック界の重鎮、レオン・ラッセルが、この世を去った。


この2016年は、デヴィッド・ボウイやプリンスなど、
洋楽の大物の訃報が多かったように思うが、
一般的な知名度こそまだ低いであろうレオン・ラッセルの訃報が、
自分にとっては最も感慨深い気がする。






私はとにかく、レオン・ラッセルの曲が大好きだった。

心の琴線を震わせるメロディ、
ひしゃげた、男泣きの枯れた歌いまわし、
オクラホマ訛りと絡み合う南部サウンド、
そして得体の知れぬ風貌と、鋭く怖い、孤高の目・・・

そのどれもが私にとって魅力的だった。



多くの人は、あのカーペンターズもカバーした、
「ア・ソング・フォー・ユー」や「マスカレード」などをご存知だろう。

▼Leon Russell - A Song For You (1970)



クラプトンやジョージ・ハリスンにストーンズなど、
彼が与えた影響なんかに関しては、様々なニュースが伝えている。

デビュー当時のバーズは演奏が未熟で、
有名な「ミスター・タンバリンマン」のレコーディングでは、
レオン・ラッセルが影武者になって楽器を弾いたという。

多くの裏伝説、裏武勇伝をもったミュージシャンだった。

 


とはいえ私などは、むしろ80年代半ばになってから、

TVで流れていたビールのCMで知った世代だ。

 


▼ アサヒ生ビールCM


時はバブル時代、ちゃらちゃらした奴らが大嫌いで、
自分はこっち側の音楽にどんどんのめり込んでいった(笑)

 


アナログからのCD化が、他のアーティストよりもやや遅く、
タイトルが一挙CD化された際には、なけなしのカネを握りしめ、
毎月の給料日のたびに、レコードショップに走ったものである。

 


ものすごく愛聴しまくっていたのは、そんな25〜30歳の頃。
その時期に行われた来日公演にも、もちろん足を運んだ。

今はすでに(2011年の震災の影響で)廃館となっている、
あの「九段会館」でのコンサート。

手元のパンフに「1991」と記載があるように、もう25年も前のことだが、
私はこの時の公演の光景を、いまだ鮮明に、覚えている。


 

 

自家製の、重さ2トンもするという巨大なキーボード設備を空輸して、
それを舞台の中央に据え、ただ1人、延々と弾き語るというライブ。
 

 



MCらしいトークなど、一切なし。
曲と曲の間に「サンキュー」しか言わなかった。
笑顔も見せなければオジギもしない。
それでもオーディエンスは喝采で、アンコール4回!

今にして思うと、あれもまた貴重なライブ経験だった。
 

 

 

 


今から10年くらい前だったか、ヒマで2ちゃんを流し読みしてたとき、
「本当っぽい嘘のニュースの見出しを作るスレ」みたいなのがあり(笑)、
その中に『レオン・ラッセル死去』というのを誰かが書いていた。
それに対して「ちょw 本当っぽすぎるからヤメれ」なんて反応もあり、
ホントだよなぁ〜なんて感じたことがあった。

それももう、冗談じゃなくって、現実になったちまったんだなぁ。

 

 




11月25日のラジオは自分ひとりの生放送だし、
せっかくだからレオン・ラッセルの曲を1曲流そうと思っている。

何を流そうか・・・

酒を飲みながらアルバム聴いて、だいたいメボシはついているが、
有名な曲はかけないと思う。

なぜなら自分もレオンと同じ、へそ曲がりのヒネクレ者だから(笑)





合掌、そして偉大なるこのアーティストが、

私の生きる時代にいてくれた事実に、深く深く、心より感謝。




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| - | - | 03:52 | category: Music |
# 音を浴びる日々/いよいよ志音祭

 

 

 

▼ Apple Music
 

 

先日のラジオでも話したけれど、なにかとApple Musicな日々である。

最初は手頃に、「メロウでキャッチーな曲はないかな〜」くらいの気持ちで、ニック・ロウやブリンズレー・シュウォーツあたりを軽く探し始め、昔から聴きたかったバッドフィンガーやラズベリーズの未聴アルバムに手を伸ばした。

すると、「これが好みのアナタにおすすめ」みたいな誘導があって、それを聴きながら辿っていくうち、あれよあれよという間に、自分のスマホの中が「甘い胸きゅんメロディ」のブリティッシュポップだらけに(笑)

特に初めて聴いたバタースコッチという、ポップス職人のユニットによる唯一のアルバムは、どれも心くすぐるキャッチーな曲ばかりで、いやはや、もうメロメロだ。

英国の良質メロディつながりでいくと、スタックリッジなども非常に素晴らしく、こんな旋律に新たに出会えた喜びを感じずにはいられない。

 

 




ほかにもキャッチー系ではFASTBALLの未聴盤、エジソン・ライトハウスやホワイト・プレインズなどにも掘り出し物の佳曲がどっさりあった。

「コック二ー・レベルなんて、19歳くらいの、専門学校時代に池袋の同僚んちにわざわざ聴きに行ってたよなぁ、懐かしいなぁ」など、いわゆる『ずいぶん昔に一度聴いたことがあったよな』的なアルバムに再会できるのもまた嬉しい。

とはいえ、毎日毎日キャッチーな曲ばかり聴いてるとだんだんアーパーになってくる気がするので、多少は学術的な方向(笑)にも手を伸ばす。

なんと、アーキフォン社のカタログで超絶に気になっていた、19世紀末の発掘音源集3枚組があるではないかΣ(゚д゚lll)

さらには、サウンドクリエイターのスティーブ・ローデンが編纂したという、噂の戦前SPコレクション集までもが配信されていて、ストーブパイプNo.1の録音(ストーブの煙突管で演奏している)などのカルト的な音源を、遂に聴くことができた。

長年、聴きたくてもサイフの都合などで聴けなかった音源にありつけるというのは、かなりの喜びだ。






こうなったらシラミツブシに聴きまくりたいゾとなるのが自分の悪いクセで、この数週間、時間とWi-Fi環境さえあればジャンルからジャンルへ、芋づる式に、配信リストを渡り歩く。

何はともあれ聴けてない新譜を!ということで、ボブ・ディランのシナトラ曲カバー集、ノラ・ジョーンズもロン・セクスミスも、気になっていた新譜をココゾとばかり漁りまくる。

三ヶ月のトライアル期間なので、これらすべてのダウンロードが無料・・・。

ふと我に帰ると、アーティストへの報酬とかは大丈夫なのか・・・など、いろんなことが気になってくる。
とにかく簡単に、超安価で、聴きたい音源を入手できるようになってしまった。

音楽を作る側も、売る側も、買う側も、

1曲1曲に対する価値観の変容は免れられないだろう。

いやホントに、えらい時代になったものだナ・・・。

まだまだ聴き漁りの日々は延々と続くわけだが、ここ数日はバルカン半島系の曲を探しまくっている状況。
その流れで、やっとベイルートの一枚目も聴けたし、全然知らなかったグループにも、バンバン出会えている(例えばジプシー系のナダラなど。実に最高だ)。

久しぶりに、音楽を猛烈に浴びているような感覚。

このおかげで今後、特に洋楽は、ラジオの生放送中に入ってきた突発的なリクエストにも多少は対応できるだろう(邦楽のラインナップはまだまだ、といったところだが)。

 


 

 


▼ 志音祭が近づく
 

 

さぁ、今週の土曜日11/12ということで、いよいよだ。

毎年、ありがたくも出演させていただいている、志学会高校の文化祭。

三年前にご依頼いただき、恐縮ながら私が書き下ろした「心の窓」は同校のイメージソング。
もちろん今年も歌わせていただく。

昨年は、夕方から九段下でのイベントでダブルヘッダーだったため、歌い終えてすぐに移動という感じだったが、今年は最初から最後まで、私自身も楽しませていただこうと思っている。

何しろ、「うめぼしのうた」でお馴染みのモモンガ宮川さん率いる元気バンドや、フラワーラジオ日曜日の番組をお持ちの谷介さんともお会いできるので、とても楽しみである。



歌イビト語ルの出演は14:55頃から(なんとトリ)。

入場無料ですんで、お時間ある方は是非、お越し下さい。

東武動物公園駅からのスクールバスは
【10:20、12:30、14:30】の三本です(帰りも運行あります)。

詳しくは特設ページ ⇒ こちらへ。

 

 

 

何とぞ宜しくお願い致します!

 

 

 

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| - | - | 03:09 | category: Music |
# 歌のいのち、について。

 

 





このブログでのご紹介がすっかり遅くなってしまったが、

先月の中旬、私【無伴奏・独唱/歌イビト語ル】に関して、

一本の動画が作られ、YouTubeにアップされた。


動画の作成者は、私の心の友、Kiyohiko Egawa氏。

公の場ではザンパノさんと呼ばせてもらっている。

(互いにフェリーニの『道』が大好きなのだ)


彼との交流もそろそろ15年になろうとしているが、

今回彼が作成してくれたのは、私のオリジナル曲「歌のいのち」の動画で、

彼自身が撮り続けている素敵な写真の数々が、その中に織り込まれている。


ザンパノさんが心を込めて撮影した写真と、私が心を込めてうたった歌が、

こうして、ひとつの動画になった。


たくさんの人に、ご覧いただけたらと思う。






音源は、私のラジオ番組の、生放送中に歌ったテイクだ。

それはすでに、

番組の「15周年」記念で作られた、特別配布盤のCDの冒頭に収録されている。



    あぁ、 いつまでも

    素敵な歌が どうか 残されてますように

    あぁ、 いつの日も

    素敵な歌が どうか 生まれてきますように




古今東西、先人の作った素晴らしい歌が、長く愛され続けるためには、

歌うたいを志した者が責任を持って啓蒙・伝承に努めてこそ実現する。

(ボブ・ディランが歴史に埋もれたアメリカ民謡を取り上げたように)



ミュージシャンはいずれ死ぬが、歌や楽曲の記録物は残る。

古い古い戦前の歌でも、マニアックなアニソンでも、

「誰かが紹介/カヴァーすること」で、その命が延びてゆく。


音楽雑誌の仕事をしていた時期も、ラジオのDJをしているこの15年間も、

ブルースセッションに参加することも、自分の公演でカヴァー曲を歌うのも、

すべてその「歌の命を延ばす」ための取り組みであり、それはすなわち、

私の人生を支え救ってくれた『歌や音楽』への恩返しに、直結する。



もともと「歌のいのち」という曲は、

それこそザンパノさんと出会った15年ほど前、

当時活動していた “EM-QLUB” において私が書き上げ、

レパートリーに組み込まれたものの、

私の歌唱力の貧相さと当時の状況が諸々重なって、

一度もライブで歌われぬまま、

お蔵入り(というより埋葬に近い状態)となった曲だった。



15年の歳月を経たのち、私はいつしか【歌イビト語ル】を独りで始め、

ある日の仕事の帰り道、忘れかけていたこの曲の存在をふと、思い出した。



(あぁそうだった、「歌のいのち」って曲が、あったじゃないか・・・)



まだ一度も人前で歌ったことのない曲を、

自らの手で墓場から掘り出し、よみがえらせる。



どんな歌だったか、どんな歌詞だったか、

その道すがらの路上で、ぼんやり思い出しながら口ずさんでみたところ、

しだいに、

歩きながら、

なぜか涙が溢れ出てきてしまった。



   誰の承諾もいらないんだ、

   このまま死なせてたまるか、

   自分の生み出した、この曲を。



歌や音楽に恩返しをするために生きている私にとって、

この曲こそ、題目もテーマもその想念と一致し、

ある意味「使命」にも似た、必然的なものを感じずにはいられない。



このたびの動画作成をザンパノさんに依頼した時、私は、

「15周年CDの中の、どの曲でもいいんで、作ってみて下さい」

とだけお願いし、選曲も写真も構成も、すべて彼に一任した。


そして彼が選んでくださったのは、この、

私の理念でもある「歌のいのち」だった。



こうした経緯を振り返ると、

この曲を墓場から掘り出して、よかったなと思う。

この曲を死なせることにしなくて、よかったなと思う。

そして、それと同時に、

かつてこの曲がボツになったのは、この日のためだったのかと、気付く。


どんな状況に及んでも、

自分が信じたものに対しては、

ひたすら愛し続け、愛し貫き、愛し遂げる。

そうして生きてゆくことの大切さを、

自分自身が、自分自身の歌で、思い知らされる。


歴代の歌を伝承し続ける取り組みと並行して、

私自身も良い自作曲を生み出していくことは、

それもまた、先人への恩返し。


この歌をうたい続けることは、まさにそれにつながる。





あぁ、

いつかこの歌を、大きな会場で、世界中に向けて歌ってみたい。





そして、そのためには、まだまだたくさん、精進しないといけない。





今年の二月の四日間ワンマン、そして先の札幌ワンマンで、

この「歌のいのち」は、本編のラストナンバーに位置している。


亡き旧友への想いなどを語ったのちに、歌わせてもらっているのだが、

次回、十月の再公演も、もちろん、そうさせていただく。


だから、とにかく、多くの方々に観てほしいと願うばかりである。





またそして、この『15周年CD』からは、

実は今後も何曲か動画化が計画されていて、

この「歌のいのち」同様、ザンパノさんに作成をお願いしている次第だ。




今後、私が歌ったどの曲が、

彼のどんな写真=彼の「まなざし」とともに動画になっていくのか、

私自身も、とても楽しみにしている。





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【無伴奏・独唱 歌イビト語ル】

 

二日限りの再公演ワンマンライブ』
 

 

■10月29(土)と30(日)


■いずれも14時30分スタート

(夜ではないのでご注意!)

 


■中野区 鷺ノ宮

『小劇場じゃがいも村』

http://theaterjagaimomura.wix.com/love

 


■各日30名様限定です(要予約)

■チケット:3000円

(当日のご精算/小中学生無料)


★ご予約受付中!
 専用ページ

 https://ssl.form-mailer.jp/fms/46319e0c231180

 


無伴奏・独唱の世界、そして寸劇『涙の壺』を、是非ともお見逃しなく。

 

 

 

| - | - | 20:07 | category: Music |
# KINGの民族音楽


自分のラジオ番組では、かれこれ15年以上、毎週さまざまな曲を流し続けている。

ロック、ポップス、ソウル、ブルース、ゴスペル、ジャズ、フォーク、カントリー、映画音楽、懐かしのアニソン、B級歌謡・・・

と、まぁアレやコレやと色んなジャンルの曲を流すわけだけれども、その中でも時々、いわゆる「民族音楽」というカテゴリのものを流したりすることがある。

タンゴやシャンソン、またはフラメンコ、サンバ、ファド等のように、比較的知名度の高い西洋の民族音楽を流すかたわら、ちょっと一般的には耳慣れないような、ディープに踏み込んだルーツ/トラディショナル系のものも好んでかけたりする。
ざっと思い出せるだけでも、例えばタンザニア、ブルガリア、スイス、ベトナム、ウルグアイなどの曲を紹介してきたと記憶している。

実はこれらの “ディープルーツ系の民族音楽” をどのように収集できているかというと、日本のKINGレコードのラインナップが強力な味方だ。

最近では5/13の放送で、パラグアイの弦楽器「アルパ」の名演を紹介したが、これはこちらのCDからのもの。

『パラグアイのアルパ 〜ロス・ドゥアルテ』


魔法のような音色が、聴くものを未知の世界に導くような弦楽器アルパ。
なんと、演奏を楽譜に起こさない習わし(口承で伝える手法のみ)というから驚きだ。

こんなに魅力的な音世界があるということを知れただけでも、このCDの果たした意義は大きいと思う。

▼放送音源掲載ページ
http://tassee-radio.jugem.jp/?eid=429


またさらにその翌週5/20には、このCDからも一曲、紹介した。

『ネパールの民族音楽』


ちょっと変わった “邦題” だったという理由で取り上げたが、楽曲の素晴らしさも特筆ものだろう。

地方FMの電波とはいえ、ネパールの奥地で代々受け継がれてきた伝統芸能の姿を、こうして音で体験できるということは、本当に貴重だと思う。

▼放送音源掲載ページ
http://tassee-radio.jugem.jp/?eid=430


このシリーズ、KINGの『ザ・ワールド・ルーツ・ミュージック・ライブラリー』は、内容的な重複も多少あるのだろうが、150以上ものタイトルがリリースされていて、たぶん恐らくほとんどがKING社の独自企画で制作されたシリーズではないかと思われる。
それだけに、音楽資料としての功績は非常に大きく、またその楽曲の内容、クオリティはもちろんのこと、民族の記録としての価値も実に高い。

これからもずっと世話になり続けるシリーズであることに間違いないが、私はいつも、これらの音源を聴くたび、長い年月の中で脈々と受け継がれてきた民族伝承の息吹を感じ、しばし想いにふける。

何よりも、これらの録音にはゼニカネの悪臭が音楽に漂っておらず、“純粋な音楽”としての美しさが溢れている。

商業音楽にはない壮大さに、ただただ感動するばかりである。




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| - | - | 18:31 | category: Music |
# ふたつの「こいのぼり」


先日のファミリーコンサートで、『二種類の「こいのぼり」の歌を、それぞれ一行ずつ、交互に歌ってみよう』という、なかなかエキセントリックな試みがあった(笑)

ご存知の方も多いと思うが、唱歌「こいのぼり」には、二種類ある。

ひとつめは
 甍(いらか)の波と雲の波
 重なる波の中空(なかぞら)を
 橘(たちばな)かおる朝風に
 高く泳ぐや鯉のぼり

ふたつめは
 屋根より高い鯉のぼり
 大きいまごいはお父さん
 小さいひごいは子供たち
 おもしろそうに泳いでる

というわけだが、この2曲、実は数年前の歌イビト語ルのワンマン『歌イビト語ルのレッツゴー!ゴー!』でカバーしている。
企画名の通り、五月五日に開催されたライブで、会場は下北沢カラードジャムだった。

その時のステージMCで話した内容を、今回の集いの最中に思い出した。ちょうど五月五日になるし、せっかくだから書き記しておこう。

ひとつめ(便宜上「イラカの」)は、1913/大正2年の発表。
ふたつめ(便宜上「ヤネより」)は、1931/昭和6年の発表。

「イラカの」は当初、作者不詳とされていて、作曲者が弘田龍太郎と判明したものの、作詞者は不明のまま。

一方、「ヤネより」のほうは、作詞者が近藤宮子と“認められた”ものの、逆に作曲者がいまだに不明らしい。

「ヤネより」の作詞が近藤宮子と“認められた”のは、なんと曲が発表されてから60年以上も経った1993年のこと。

近藤宮子は1907年生まれなので、なんと【24歳で書いた曲が、86歳になるまで自作曲だと認めてもらえなかった】ことになる。

詳しいいきさつは近藤宮子のWikiなどをご参照いただければと思うが、私はこの「こいのぼり」の歌を耳にするたび、作者の登記とは、作者の権限とは、作者の主張とは、そして作者の意思とは、果たしていったい何なんやねん!と、つい意味もなく大阪弁でボヤきつつ酒を呑むわけなのである。

それでも晴天のもと、今年も鯉のぼりは悠々と青空を泳ぐのであった。


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| - | - | 20:50 | category: Music |
# 小津作品の映画音楽


ラジオでオンエアするアニソンのCDを渋谷TSUTAYAに借りに行ったら、目当ての商品の少し隣に、小津作品の映画音楽集があった。

以前のブログでも書いたが、『秋刀魚の味』を拝見した際、とてもその音楽に胸を打たれたので、インデックスを確認したら、秋刀魚の挿入曲が多く収録されており、ちょうど良かったので一緒にレンタルした。



色んな小津作品の曲が収められているが、やはり秋刀魚がいい。
メインテーマもさることながら、それをグッとセンチメンタルにアレンジした「路子のたびだち」が特にいい。路子が嫁いだ日の、がらんとした家の中の情景を淡々と映すシーンだ。何度も聴いて、何度も泣く。

これは是非、自分のラジオの【七ポピュ(第一金曜の企画)】で「路子のたびだち」を紹介することにしよう。

とは言っても、「み」の名曲を取り上げる放送回は、2019年の5月の予定なので、あと3年も先の話なのだが(笑)



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| - | - | 16:57 | category: Music |
# プリンス


プリンスの突然の訃報にはとても驚いた。

思い起こせば1986年、高校卒業して上京した当時、あの横浜スタジアムでの初来日公演を観に行くことが叶わず、「観たぜ!」と自慢する友人に対して嫉妬を噛み殺したものだ。

そしてその悔しさを、次の来日公演「Lovesexy Tour」(1989年)で果たし、あの時はドラムがシーラEで、しかもアリーナ席で観たから、いやホント、大いに興奮したものだった。

   

当時のツアーパンフを書棚から出してみたが、懐かしい・・・もう27年も前なのか。

爬虫類系な感じがどうも生理的に好きになれなかったものの、楽曲アレンジの革新性にはすごく驚かされたし、大好きな曲もたくさんあった。音楽雑誌の編集員だった頃は、おびただしいほどの大量のレア音源にてんてこ舞いした記憶がある

しかしまさか、こんなに早く亡くなるなんてなぁ・・・。



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| - | - | 20:45 | category: Music |
# B.B.キング




ラジオの生放送を終えてすぐ、 訃報をニュースで知り、


帰宅したあとは、 この 「一冊」 を、 棚から出さずにいられなかった。







1990年の秋に行った、代々木国立競技場での、

B.B.キングとレイ・チャールズの、 ジョイント公演のパンフレット。




もう25年も前だというのに、 いまだ鮮明に残る、 あの光景。



当時、私は数ヶ月をかけて、日本縦断の独り旅に出たが、

このコンサートのチケットをすでに入手していた。

だから、何がなんでも公演当日までには東京のアパートに戻り、

そしてこの “夢の共演” を堪能するに至ったのだった。



震えに震えた、 忘れ難いコンサートだった。





しかし、 あぁ、 これで、 ついに二人とも、

天に昇っていったんだなぁ。








ここ数日、 意味もなく 「最近どうもブルースが足りない」 とぼんやり思っていた。




そんな先週、 5月12日、 火曜日の夜、

呑みの席で、

ふと、フライフラワーズのみんなに質問された。



    「今度の独りの放送んとき、特集は何を?」



・・・ 私は自然な気持ちで答えた。



    「超久々に 『ブルースアワー』 やりたいんだよね」



・・・ すると神近まりちゃんは、


    「おぉ〜、いいね〜」


と言ってくれた。





ちなみに、

この 『ブルースアワー』 というタイトル。


実をいうと、これはB.B.キングが若い頃にやっていたというラジオ番組のタイトルで、

私のは、それを拝借したものだ。




だいぶ昔、

それこそ30年くらい前、FEN局で再放送?が流れているのをたまたま聴いて、

  (オレも遠い将来、ラジオ番組を持てたら、

   『タッシーのブルースアワー』ってな感じで企画でやりてぇなぁ・・・)

などと、 生意気な夢を想い描いていた。




およそ30年後、

その夢は叶い、

自分の番組で何度か、それこそ『タッシーのブルースアワー』として、

意気揚々と30分近く、様々なブルースを、電波に乗せた。



夕暮れ時、 埼玉は鴻巣の真ん中で、

戦前のキング・ソロモン・ヒルとか、

オーティス・ラッシュのコブラ盤を流せるなんて、

これに代わる至福が果たしてどこにあろう。






ただしかし、番組を独りでやる機会がいつしか減っていったため、

私のブルースアワーの企画も、しだいにやることがなくなった。








そして、さらに数年が経過した。





前述した、 先週の、 5月12日。


――― 「B.B.キングがこの世を去る二日前」 だなんて知るわけもなく ―――


私は居酒屋で、 自分のブルースアワーの再開を決めた、 という運びに至る。




もしかしたら、

他界する直前のB.B.が放った伝心を、 私は無意識に受け取り、

無意識に動かされていたのかも知れない。

というか、 だってそう思わないと合点のいかない、

あまりに偶然すぎる出来事ではないか。



まさに、本当に、言わば神がかりなほど、

B.B.はブルースの親善大使だったんだと、あらためて震えずにはいられなかった。








『タッシーのブルースアワー』の放送予定日は、次次回、5月29日の金曜夕方。


心して取り組もうと思う。


それが、 私からB.B.への、 心の底からの感謝を込めた追悼だ。




一曲目は、 やはりB.B.の「Every Day I Have the Blues」だろう。

そのあとトミー・マクレナンとか、ロウエル・フルスンなんかも流したい。



またそれに先駆けて、今週の金曜日(5/22)は、

昔、ロッキーに聴かせてもらって感涙した、

B.B.バージョンの「Nobody Knows You, When You're Down & Out」を、

“救いの歌” のコーナーで流すことにしよう。



もしも先月、神近まりちゃんが卒業していなかったら、

5月の最終金曜にブルースアワーをやることはなかった。  ・・・が、 いやいや、

彼女がいたなら、むしろきっと一緒に 『B.B.追悼特集』 を全力で組んだはずだ。




長年ずっと、ブルースセッションで修行を続けてきた我々ミュージシャンにとって、

この巨星の逝去は、本当にとてつもない出来事なのだから。








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| - | - | 22:00 | category: Music |
How Does It Feel ?
Next Live !
【歌イビト語ル】


〜半年間、月イチのワンマン〜

★8月22日(火)夜 ほか

中野 鷺ノ宮
小劇場じゃがいも村

・各日限定30名様
▼ご予約受付中▼
こちらから!



☆詳細は
公式ページ

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無伴奏・独唱
歌イビト語ル
『人生喜劇ブラボゥ』


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