● 歌イビトの記。

 
 
無伴奏・独唱の【歌イビト語ル】こと、タッシー田代が記す、徒然。

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# 半年かけての「夢」の種蒔き。

 

 


   よってたかって能無し呼ばわりしやがって。くっそー。(悔しがる)

   どいつもこいつも、オレにダメ出しすることばかり考えていやがる。

   なにをえらそうに、そんなに自分はすごいのか?(にわかに興奮)

   たいした人間でもないくせに、わかったようなこと言いやがって!


                      『ある一座』〜道化師の台詞より(2013年作)





   うるさいな!(向きなおって)

   ワケなんてどうでもいいだろ、

   オレはな、船乗りなんだ。だから船に乗って次の港へ行くんだ。

   次の港で、また時期が来たら、また船に乗って、

   またその次の港へ行くんだよ!



               『港ラジオは今日も楽し』〜ポパイの台詞より(2017年作)




   〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜




先月8月から始まった、歌イビト語ル『半年間の月イチ公演』。

いよいよ第2回公演の本番も、今週末(23日・秋分の日)に迫った。



オリジナル曲、また時にはカヴァー曲を、無伴奏で歌い、

自分で書いた短い「寸劇」もお届けする、といったライブ構成。



来年の1月まで続く今回の月イチ公演の特徴は、

過去の寸劇作品をリニューアルしての、一挙再演。



かねてからの再演希望のお声にも応えたかったし、

歌イビト語ルを初体験される方々にもご覧頂きたかった。

そしてまた、私自身も、過去の寸劇を再演することで、

あらためて歌イビト語ルの「これまでの日々」と向き合いたかった。



というわけで今日のブログは、この半年間で再演する寸劇について、

恐縮ながらちょっと書かせて頂こうと思う。




■『ある一座』




現代の人々の心に宿る、正の思考と、負の思考。

そんな世の中の有様を、サーカスの巡業一座に見立てた芝居。


これが、歌イビト語ルにとっての、初の寸劇作品だった。

初演は2013年、初台のRED DRAGONで、その一回のみ。

この度の再演に際しては、我ながらほのかな懐かしささえ感じたが、

四年前の初演時とは異なる展開にリニューアルし、挿入歌も書き直した。

一座の中の、何人もの旅芸人たちを、千葉綾乃が1人で演じまくる。

本作は今週末、9月23日(土祝)に再演予定(14:30〜)。





■『ハモニカ』




今回の半年間公演に際して書き下ろした、現時点での最新作。

私なりに綴った、この国の、戦中〜戦後の、とある人間模様。

時代の主役は常に名もない庶民であり、

時代を築く庶民の日々に、歌や音楽が、そっと寄り添っている。

三十分ほどの物語を私が1人で演じるが、語りや芝居についてはスキルが低いので、

私だけが出来る物語表現 = “歌イ語リ” という手法を独自に編み出し、挑んでみた。

こちらは来月、10月15日(日)に、さっそく再演する(14:30〜)。




■『三通の手紙』




歌イビト語ルにとって三作目の寸劇、というよりこれは「語り」に近い。


ある青年が、ある理由で、ある三人の「大切な人」にむけて書いた、ある手紙。

どんなに陰鬱な紆余曲折を経たとしても、

チャーリー・パットンやブラインド・レモンもそうだったように、

最後にはこの上ない「感謝の光」が、その人に降り注ぐ。


2014年、歌舞伎町のジャズクラブが初演で、同年の名古屋公演、

また自分のラジオ番組でも生放送で朗読したことがあった。


本作については11月22日(水)に再演予定(19:30〜)で、

この日はオープニングアクトに真之輔(独りトロンボーン・パフォーマー)が登場する。




   〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜



▼『給料袋』について


通算二作目にあたる寸劇『給料袋』の再演は、

今回の半年間公演のプログラムには含まれなかった。


理由としては、今の私の心と違う方向に位置する内容だということと、

改訂するにしてもそれなりの時間と労力を要すると判断したためだ。


私がさらに見聞を深め、さらに多様な価値観に感動し、学べば、

いつしかまた、あの「おんぼろ小屋の夫婦」に会える日がくるだろう。




▼なぜ「寸劇」を取り入れるのか?


かつての大所帯楽団“PONY”の時代から、今になっても頻繁に尋ねられるのが、

「なんでわざわざ演劇とか入れんの?」

とか、

「歌うたいなら、音楽だけに専念しときゃいいじゃないか」

などの、半ば批判的な指摘だ。


私は、この類いの質問を頂いた際には、たいていの場合、

自分でもよく分かんないと、ぼやかすことにしている(笑)

なぜなら、歌世界の「説明」ほど陳腐で不毛な行為はないからだ。


自分のライブメニューに演劇を取り入れたのはPONYからで、

バンドの公演の顛末を面白おかしく描いた話や、旅芸人のオーディションの物語、

カリフォルニアの黄金狂時代の話もあれば、マンハッタンの楽譜屋横丁の物語もあった。



人にどう思われてるのかは察しがつかないが、

私にとって、自分の演目の中での寸劇は、あくまでも一種の「物語歌」であり、

便宜上、“寸劇” と呼んでいるに過ぎない。


いくつもの自作曲のうち、「メロディと歌詞だけでは表現できないもの」があって、

その世界を自分なりに仕上げるために、いわゆるそういった “寸劇” となって、

可能性が縦横無尽に広がっていく。


はるか大昔から、「歌」はすなわち「物語」なのだから、

大なり小なりの物語を伝えるために、芝居の手法を用いて表現することは、

なんらおかしいことではないと思う。


いまだ憧れを抱いてやまない、戦前米国のミンストレルショウに想いを馳せれば、

寸劇やコントやマジックや踊りを、すべて「歌」として取り込んで、

私が独りだけで表現できたのなら、ああ、こんなに楽しいことはないだろう。




   〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜




▼『涙の壺』




知り合って約15年、

アルバイトやPONYやラジオでずっと親交を深めてきた森 律子と、

「いつかは必ず二人で寸劇をやりたい」と、長らく思い続けてきた。


通算四作目の寸劇となったこの『涙の壺』は、初演の際に様々な界隈から評価を賜り、

彼女の故郷である札幌公演も実現、さらにその後、鷺ノ宮でのリバイバル公演も行われた。


それまでの『給料袋』そして『三通の手紙』においても、

ずっと私は “人の生き死に” について向き合い、それぞれの作品にしてきたけれど、

他界した者をここまで自分自身に近づけて設定したことはなく、

そこが、雰囲気的にほかの寸劇作品と一線を画しているところなのではないかと思う。


歌イビト語ルのお客様には、「あえて重たい内容の物語が見たい」という方々も多くいる。

そういった方々のご期待にもちゃんと応えられるよう、精進し続けたい。


この作品は、12月16日(日)に再演となる(14:30〜)。

これまで7回ほど上演してきた作品だが、まだご覧になっていない方は、この機会に是非。




▼『港ラジオは今日も楽し』




シリアス路線ばかりを寸劇にしてきたものだから、たまには底抜けに楽しく、

たいした意味もない、くだらなくファニーなコメディを書きたくなった。


やっと実現した、千葉綾乃&森 律子との、ワイワイできる世界。

やっと実現した、歌と踊りの、「無伴奏ミュージカル」(笑)


「人を笑わせる」という作業とは、なんと奥深いことか。

笑い声や、笑顔や拍手といった、伝わってきやすい “反応” があるので、

ついついその盛り上がりに甘えてしまったりしてしまう。

しかし、これ系をさらに作り出そうとするとき、私は必ず大きな壁に当たるだろう。

シビアな世界を書くより100倍大変な作業であることは、実に明らかだ。

でなければ、チャップリンやキートンが、あんなに苦悩したはずがない。

それほど、お客様が大笑いして下さるあの瞬間は、本当に稀有な、かけがえのない瞬間だ。


再演するまで、まだ数ヶ月あるが、もう一度練り直して、さらに面白いものにしたい。

その楽しい再演は、年が明けて2018年、1月27日(土)。

来年のことではあるが、もうすでに楽しみで仕方がない。




   〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜




歌イビト語ルとして活動を開始し、5年になる。


今回の半年間サーキットは、

これまで積み上げてきた世界観の集約でもありながら、

もっと多くの方々に歌イビト語ルを経験して頂きたいという、

未来のための「種蒔き」といった意味合いも持っている。


様々な機会を通じて生まれる「新たな出会い」と「素敵な再会」を、

毎月、この小劇場で結実させられるよう、努めていきたい。


これまで経験した辛い苦しみや、どうしようもない悲しみは、

有り難くもすべて、私の未来のための「種」を作る養分となった。


その「種」を、私はただひたすら、誰にも惑わされることなく、

地道に地道に、黙々と、蒔き続ける。






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【歌イビト語ル】 半年間の月イチ公演


会場いずれも 中野区・鷺ノ宮 小劇場じゃがいも村
http://theaterjagaimomura.wixsite.com/love/access
2500円(当日精算/小中学生無料)

▼全公演、ご予約受付ページ
https://ssl.form-mailer.jp/fms/46319e0c231180














 

 

 

| - | - | 23:37 | category: Rehearsal |
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| - | - | 23:37 | category: - |
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【歌イビト語ル】


●トワ金1000回記念ライブ
 歌イビト語ル/真之輔/
 神近まり/フライフラワーズ
 →2019年12月7日(土)
  ※昼13時〜
  ※限定30名様
▼ご予約受付中▼
こちらから!



☆詳細は
公式サイト

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歌イビト語ル
『人生喜劇ブラボゥ』


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