● 歌イビトの記。

 
 
無伴奏・独唱の【歌イビト語ル】こと、タッシー田代が記す、徒然。

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# 映画(2月中旬〜3月上旬)
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怒涛の四日間ワンマンライブも終わり、

ブログや諸々の庶務に取り掛かる日々に入った。



そして再び、映画を拝見しまくる日々がやってきた。



私の感性の源泉、私の人生の手引き。



この数ヶ月間で消費し尽くした、この身体の血中の “なにか” を、

映画を観ることによって満たしてゆく。



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◆ 『 稲 妻 』   1952年   日本





最近よく、

おもむろに 「成瀬が観たいかな」 と思う時がある。



日本映画が好きになったのだなぁと感じると共に、

じっくりと映画を味わいたい時期なんだな、と自覚する。







日々の中に、何度も出くわす、惰性な生き方をする人。


日々の中に、何度も出くわす、感情の疲弊。


日々の中に、何度も出くわす、理想への揺らぎ。






足止めをくらい、しばし立ち尽くす 「心」。


行くべき場所があるのに、なぜか流されてしまう 「心」。



成瀬が映画の中で描く人々は、そういった、

うだつの上がらぬ心を抱く人が多い。







遠くに雨雲が垂れ込め、稲光がまたたいているのを見る。


罵倒し合っていた時間が、少し止まる。


それまで感情的になってしまっていた 「心」 に、

何か別の作用がはたらく。






人と人との、 親と子の、 他愛ない光景。


なんとも人情味ある、 昭和の下町の風情が、

その母娘を見守っていた。










◆ 『 ガンダーラ 』   1988年   フランス





ルネ・ラルー作品の造形はやばい。


斬新で、 強烈で、 思考に焼き付く。






『時の支配者』を拝見したのは何年前だっただろう。





どこか哲学めいた内容と、

それに呼応する、独特なデザイン。


これまで観てきたアニメとは、

肌触りがまったく異質な世界。






観終わってから、

このルネ・ラルーがどんな人なのか、

ちょっとだけ調べてみたが、なんとびっくり、

私が拝見した日は、その人の命日だった。






民族の不思議な生活形態や

遺伝子操作の失敗による奇形人や

あらゆる所に出没する珍生物・・・。


どういう発想なのか、どういう思想なのか。


ああ、次はいよいよ本丸、

『ファンタスティック・プラネット』が観たいなぁ。











◆ 『 フィッシャー・キング 』   1991年   アメリカ





私のせいで、 誰かの人生が台無しになったら、


いったい何をどう償えばよいのだろう。






誠意をもって、とか、

いくらそういう言葉で覆い包んでも、

肝心なのは包み紙の中身。

しかもそれは、延々と行ない続けてゆくもの。





ジャックはバリーに償った。

テリーギリアム流の、ざらついたヒューマン・ファンタジー。


だが、これが彼の償いの終わりではないだろう。





トム・ウェイツがノンクレジットで出演していた。


彼の奥深い台詞のあとの、

駅構内のシーンがとても素晴らしい。


行き交う群集が突然踊り出すワルツ。


それはバリーだけに見える世界。





確かに、その気になれば、

そう見える世界なのかも知れない。











◆ 『 息子のまなざし 』   2003年   ベルギー




これは久々に、 胸にきた。







こういう映画があり、出会えたことに、


私の心は大きく動いた。







劇中の音楽はなく、 台詞も少ない。



人物の表情も、大きな起伏があるわけでもなく、

時には役者の表情さえ隠れて見えないことも多い。

しかしそれでも確かに、ストーリーは流れてゆく。



どこか、 ブレッソンの映画にも通じるような感覚。







初老の、ベルギーの監督、ダルデンヌ兄弟。


『ある子供』はあまり共感できなかった。


ただ、この『息子のまなざし』の視点と想念は、

私の胸中に、非常に強いものを送り付けた。






絶対に許すことのできない人間を、

果たして人は、 許したりできるのか。



いや、許すという行為はもともと、

許さない状況の延長線にあるのであって、

では果たして、許さないことは、

すでに許していることの始まりなのだろうか。







こういう作品が、


自分の敬愛すべき 「映画」 だなと、


あらためて確信した。




もはや今、


すぐに見直したい気持ちが抑えられない。











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| - | - | 23:06 | category: Movie |
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