● 歌イビトの記。

 
 
無伴奏・独唱の【歌イビト語ル】こと、タッシー田代が記す、徒然。

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# 映画(8月下旬)

 


セボネも治り、 ヒザも良くなり、 杖をつかずとも大丈夫になり、

やっとポータブルDVDプレーヤーを持ち歩ける日々が、戻ってきた。



およそ5ヶ月。            ・・・・長かった。
 

 



映画を浴びていないと、どうも感性が貧相になるものだから、

拝見できる時には、とにかく気がふれたように鑑賞する。





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◆ 『 崖 』  1955年   イタリア
 

 

 


善行と悪行の狭間で、人はうろたえる。


偽善者だろうが、卑怯者だろうが、詐欺師だろうが、

「正しいこと」と、「正しくないこと」の分別は、踏まえている。

善人でも悪人でも、心の中では、「正義が何か」を、わかっている。


そしてまた、どんな「行ない」も、すべてはいずれ、

何かしらの、ふさわしい形で、必ず己に返ってくる。



 

 

このブログを読んでいるあなたは、

これまで、何人の天使に出会えましたか?


私は、・・・・・ これまでの人生で、

おそらく10人ほどの天使に出会えてきたと思う。


そのうち5〜6人は、今も、私の周辺で微笑んでいる。

あの人と、あの人と、あの人と、あの人・・・

そしてあの人や、あの人も。


天使に出会えると、心は「正しい道」を見つけ、歩み始めることが出来る。

私のような、やましい人間を、その天使たちは、然るべき道に導いてくれる。





詐欺師/画家くずれのピカソは、

1人の天使がそばにいたおかげで、かろうじて、道の途中で持ち直した。


詐欺師/浅はかなチンピラのロベルトは、

ついに天使に出会えることがなく、みっともない旅路を続けるだけ。


詐欺師/そして肝心のアウグストは、

2人の、奇跡的な天使に会えたのだが、悲しくも、時すでに遅かった。


 

 

私が愛してやまない映画『道』の次に、フェリーニが作った映画。

ニーノ・ロータの音楽がまたも素晴らしい。


夜の広場で回る、安っぽいメリーゴーラウンド。

新年の早朝に、石畳の路地の向こうから歩いてくる2人の旅芸人。

私の心を魅了する、こうした、様々なカットの数々。

 


 

 




◆『 サンダカン八番娼館 〜 望郷 』  1974年  日本
 

 


 

 

田中絹代が、なんとも見事な、心に焼き付く名演をみせている。


かつて「からゆきさん」と称され、遠くボルネオに売り飛ばされた女。

サンダカンの八番娼館で、現地の男どもに、毎夜ぼろぼろにされた女。

日本の軍艦が入港した際には、一晩で30人もの兵隊の相手をさせられた女。
 

 


 

 

そして、

身も心もずたずたになって日本に帰ってはきたが、

祖国の恥部と揶揄され、差別され、肉親からも見放され、

汚く貧しく、寒村奥地のボロ家でじっと余生を送る日々。
 

 


 

 

栗原小巻の扮する女性史学者の取材に、ついに心を開き、

その壮絶な過去が回想となって、映画をかき混ぜてゆく。

むごい仕打ち、ひどい世の中。


だが、その根底にある、おサキさんの人間性が、胸を打つ。

女優・田中絹代の人生が、おサキさんの表情から炙り出されてくる。



 

 

監督は熊井啓。音楽は伊福部昭。原作はノンフィクション作家、

山崎朋子の『サンダカン八番娼館-底辺女性史序章』。

おサキさんの娼婦時代を熱演した若き高橋洋子も素晴らしい。
 


そして田中絹代は、

この老婆役でベルリン国際映画祭最優秀女優賞を受賞。

大女優・田中絹代の、最後の映画出演作品となった。
 

 


 

 

 

 


◆『 デンジャラス・デイズ/メイキング・オブ・ブレードランナー 』

  2007年  アメリカ
 



続編の公開が2017年11月に決定し、

コンセプトアートも公開された『ブレードランナー』。

http://www.cinra.net/news/20160729-bladerunner



SF映画の金字塔。

アメリカ国立フィルム登録簿への永久保存登録作品。

自分のブログでも、かつてレビューさせて頂いたことがあった。

http://tassee.jugem.jp/?day=20100309





最初の公開は1982年。

当初はまったくヒットしなかった(あの『E.T.』と公開がカブった)。

それはともかく、あと2年ほどで、

この映画が設定した時代「2019年」がやってくる。





“デンジャラス・デイズ” というのは、

『ブレードランナー』の原案草稿当時の、最初の題名だった。


資金がない。

時間もない。

スタッフとの対立が生じ、

監督(リドリー・スコット)が孤立する。

しかしその中で、この、類なき奇抜な名作は生まれたのだった。


とりわけ、

リドリー・スコットの、細部にわたるこだわり方の、尋常のなさ。



 

 

時代を先取りしすぎたのか、

試写の段階では難解なシーンも多かったという。

映画そのものに多くのヴァージョンが存在するので、

あまり踏み込んだことは知らないが、このメイキングを観ると、

監督の脳内には映画の何百倍ものアイデアとイメージが、

それこそ宇宙的に広がっていたのだということが分かってくる。

またその“宇宙”は、現実的な物事の思考を持つ制作側には、

なかなか伝わっていかないものだということも、見て取れる。
 

 


 

 

もう一度、「ファイナル・カット版」に酔いしれたくなった。

そして、35年の歳月を経て作られる続編を、心待ちにしようと思う。









ん、・・・「35年の歳月を経て」って、

こないだ劇場で観たゴーストバスターズと同じスパンじゃないか(笑)







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| - | - | 12:28 | category: Movie |
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